しまんちゅシネマ

映画ノート

引き裂かれた女

 
クロード・シャブロル 2007年のサスペンスドラマです。
 
実際に起きた事件(スタンフォード・ホワイト殺人事件)を元にした作品で
先に映画化してるんですって。
今月公開ってことで観ました。
 
 引き裂かれた女(2007) フランス 
監督:クロード・シャブロル
出演:リュディヴィーヌ・サニエブノワ・マジメル/フランソワ・ベルレアン/マチルダ・メイ/カロリーヌ・シオル/マリー・ビュネル
【ストーリー】
高名な作家にしてプレイボーイのシャルル・サン・ドニは、ローカルTV局のお天気キャスター、ガブリエルと出会い興味を抱く。そして大人の魅力で彼女を虜にしていく。一方、若くてハンサムな資産家の御曹子ポールも彼女にひと目ぼれ。さっそく猛烈アタックを開始するが・・・。
 
■感想
昨日に引き続き、老齢監督ものになったけど
今日はシャブロル77歳の作品ね。
 
美人でキュートなお天気お姉さんガブリエル(リュディヴィーヌ・サニエ)が
おじさま的魅力の作家と、若くハンサムな資産家の御曹司、二人に惚れられ
どうしましょってお話ですね~。
 
まぁ、羨ましくもあるのだけど
作家シャルル(フランソワ・ベルレアン)にとって若い女など、遊びの対象。
彼は妻とは別れられない男。
一方資産家のポール(ブノワ・マジメル)は、情熱的にアタックしてくるのだけど
どこか頼りなさげ。
 
これ、どのへんがサスペンスかというと、
ガブリエルをめぐっての三角関係の行方なんですね。
 
とにかくガブリエルを演じるリュディヴィーヌ・サニエが可愛いくて、観てて飽きません。
老いも若きも、そりゃ虜になるでしょ。
でもって、シャブロルだってきっと惚れたね。
 
孔雀コスチュームで這ってくるガブリエル
あるときは机の下から・・の描写には笑うしかない(笑)
シャブロル、若いわ~。
 
ポールを演じたブノワ君がまたいいのよね。
精神的な幼さと異常性の混在する、危うい演技がはまってます。
 
さてさて、ヒロインを待ち構える運命とは。。
ラストシーンは、英題を知って観たのもあり、何気にドキドキしちゃいました。