しまんちゅシネマ

映画ノート

トライアングル


体感温度を下げろ! 納涼ホラー祭り 1本目
ダラスでは記録的な干ばつ状態となっていて、まさにヒートアイランド
うさぎさんが干上がってしまわないか心配です。
映画でもみて納涼するか、ってことでホラー大会に突入しますね。
 
まずは 『0:34 レイジ 34 フン』『サヴァイヴ 殺戮の森』のクリストファー・スミス監督が描く
不条理スリラー『トライアングル』です。

 
トライアングル (2009)イギリス
監督:クリストファー・スミス
出演:メリッサ・ジョージ/マイケル・ドーマン/レイチェル・カーパニ/ヘンリー・ニクソン/エマ・ラング/リアム・ヘムズワース
 
 『0:34 レイジ 34 フン』『サヴァイヴ ~』の、と紹介してはみたものの、どちらも未見でした(;・∀・)
 
ヒロインは、自閉症の息子を持つシングルマザーのジェス(メリッサ・ジョージ)(巨乳)。
ある日、友人の誘いでヨットセーリングに参加するが、途中嵐に遭い、男女5人で海を漂流。
運良く目の前に巨大客船が現れ、九死に一生を得るものの、客船には人の気配がない。
ところがジェスには、不思議な感覚がよぎります。
 
私 ここ 来たことあるよね・・
 
これ、映画の紹介で使われてる言葉なので言っちゃいますが
悪夢のループから抜け出せなくなったヒロインの恐怖を描く というものなんですね。
 
だから、とにかく、繰り返します。
途中、ちょっとしつこい?と思い始めるんだけど
繰り返すことによって、ところどころのシーンの戦慄が効果的に演出される
同時に、息子のもとに戻るために、必死にサバイバルしようとする
ヒロインの思いが見えてくるんですね。
 

人間誰でも、フラストレーションにかられて、酷い言葉を吐いてしまったり
本当は凄く愛しているのに 辛く当たってしまうことってあるでしょう。
でも、死んでから後悔しても遅いんですよね。
 
このジャンルの作品は、いくつか過去にも観た記憶があり
取り立てて目新しい手法ではないかもしれないけれど
ラスト、さすらい続けるであろうヒロインが切なくてね。
これは巧いなと思いました。
 
まぁ、ホラーとして怖くはないですが、あるシーンには凍りました。
体感温度、瞬間的に3℃くらい下がったかな(笑)