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映画ノート

【映画】 ラストミッション



ラストミッション(2014)アメリ
原題:3 Days to Kill
監督:マックG
出演:ケヴィン・コスナーアンバー・ハードヘイリー・スタインフェルドコニー・ニールセン/ リヒャルト・サメル/ トーマス・レマルキス/ マルク・アンドレオーニ/ ブルーノ・リッチ
日本公開:2014/6/21

【ストーリー】
余命3ヶ月を宣告されたが、延命できるという薬を入手し、疎遠だった家族との関係を修復すべく危険な任務に挑む。

マック・G監督、リュック・ベッソン製作、ケヴィン・コスナーを主演に迎えたアクション・ドラマです。
コスナー演じるベテランCIAエージェント、イーサンは癌で余命三ヶ月と宣告されます。
妻と娘との生活より仕事に全てをかけてきた彼は、残された時間を疎遠になった家族との関係修復に当てたい。そんなイーサンにCIAは延命の薬と引き換えに最後のミッションを課すんですね。ひでぇ・・

相手をしとめる肝心なところで毎度意識が朦朧としてしまう病人が主人公ですから、スパイアクションとしてはあんまりイカしてないんですが、家族の絆を取り戻すことに必死になる男の物語として面白く観ました。



娘を演じるのは『トゥルー・グリット』でいきなりアカデミー助演女優賞にノミネートされたヘイリー・スタインフェルド。すっかりレディになっちゃって、子供の成長のはやいこと。
父親からの一方的な視点でなく、家庭を顧みない父親を持った娘の心の傷も描かれていてヘイリーちゃんが上手い。父と娘が次第に心を通わせていく様子はちょっと感動的です。

ひげづらで哀愁をまとったコスナーも悪くないですね。
家族を犠牲にしてきたイーサンは、初めて父親としてすべきことを学んでいく。
学ぶ相手が敵だったりするのもユーモラス。受けた恩義を忘れない義理堅さもいいんですよね。
まぁ、ミッションの途中で関係ない人も大勢巻き込んでるんじゃん ってのはこの際置いておきましょう(笑)



イーサンにミッションを課すCIAエージョント ヴィヴィにジョニーの新パートナーアンバー・ハード
皮のドレスに身を包んだクールなアンバーは美しくカッコいいですが、本人は衣装も役柄も嫌いだったみたい。
途中もう少し人間くささを出しても、変形バディものとしてより楽しいものになったのではと思うけど、ベッソン流がそれを許さないのかな。

途中退屈に感じるところもあるものの、コスナーは頑張ってまして、彼の父親修行コメディ映画と観れば暖かくて楽しめます。自転車が大活躍でした。